建設産業いろんなお仕事


 建設産業の仕事を事業段階の役割で分けると、工事(施工)を担う「建設業」。設計(計画・調査から設計まで)の段階を担う「建設コンサルタント」・「測量業者」・「地質調査業」を総称した「建設関連業」に分けることができます。

役割と事業段階
役割と事業段階

 公共施設などの建設事業は、大きく分けて企画・計画・調査・設計・施工の5つの段階で進められます。

 

建設業

1.建設業の業種

 建設業は29の業種に分類され、それぞれが専門的な技術者・技能者として活躍しています。

 総合建設業者(ゼネコン)は「土木一式工事」または「建築一式工事」を請け負います。その他の27業種については、専門的な工事を請け負う専門工事業者に分類されます。

 

■総合建設業者(ゼネコン)

 公共土木施設や建築物の建設工事を受注し、施工計画や工事の工程・安全・品質管理、発注者・専門工事業との調整など、総合的なマネジメント(施工管理)を行います。

土木一式工事 建築一式工事

■専門工事業

 総合建設業と連携しながら、鉄筋・型枠・左官・塗装など専門的な技能を駆使して、公共土木施設や建築物をつくりあげます。

大工工事 左官工事 とび・土工・コンクリート工事 石工事 屋根工事
タイル・れんが・ブロック工事 電気工事 管工事 鋼構造物工事 鉄筋工事
舗装工事 しゅんせつ工事 板金工事 ガラス工事 塗装工事 防水工事
内装仕上工事 機械器具設置工事 熱絶縁工事 電気通信工事 造園工事 さく井工事
建具工事 水道施設工事 消防施設工事 清掃施設工事 解体工事  

2.建設現場で働くひとたち

 建設現場では現場監督の下、多くの技能者が仕事をしており、一つのチームとなって建設物の完成を目指します。

建設現場ではたらくひとたち

出典)建設産業人材確保・育成推進協議会

 

 

建設関連業

1.建設コンサルタント

技術を通じて社会資本の整備やその活用に貢献する知的産業、技術者

  • 社会インフラの必要性を検討する企画から、工事の実施あたっての監理、点検・補修等の維持管理まで、社会インフラの生涯に関わるコンサルディング。
  • 東日本大震災では、被災直後の災害の程度を調べる調査から、地域の復興計画の立案や社会資本の設計の他、事業を推進する役割などを担当。

 

【魅 力】

  • 生活環境の改善や低炭素社会の構築、また交通利便性の向上など、地域全体から局所的な課題にいたるまでの大小さまざまな社会問題に取り組める。
  • 社会インフラを通じたソーシャルビジネスで貢献できる。

 


2.測量業

地球の形や様々なモノの寸法を計測するプロ

  • 地図上から空から宇宙からもあらゆる地形を計測
  • 地図データや画像を提供
  • 被災地の緊急空中写真撮影、航空レーザ計測
  • 基準点位置座標の計測、災害査定調査

【魅 力】

  • 社会インフラや維持管理に大きく貢献できる。
  • 地理空間情報(地図)で、新しい社会システムを追求する。

 


3.地質調査業

地盤からの恵みを暮らしに活かし、地盤の猛威から命・財産を守るための専門家

  • 現地や室内で調査解析、地盤特性を把握
  • 地盤特性を基に、防災や施設維持管理、建設方法などを提案
  • 液状化現象や土砂崩れ、津波の履歴などを調査・把握の上、インフラの復旧や災害に強い都市計画づくりに貢献

【魅 力】

  • 世界でも稀に見る地盤災害が多い日本において、その地盤という自然を通して人や社会に貢献できる。

建設産業の仕事の内容は様々、他にもいろんな職種で活躍しています